おおらかなのは素敵だけれど

「まあいっか」が口ぐせの彼女。「やらないとなーとは思ってるんだけど」「ちょっと寝かせてみようかな、なんて」と、都合の悪いことは先延ばしにする彼女。先延ばしにしたところで、結果は同じだと思うんだけど、と、私は彼女の話を聞くたびにモヤモヤする。とはいえ、彼女がどうなろうと私には関係ないし、アドバイスしたところで彼女は変わらないし、と思っているのでただ聞いている。
そんな彼女は、昨日こんなことを言った。
普段は私服での勤務なのだけど、年に6回ほどスーツを着なければならないシーンがあると。そういえば、去年もその前も聞いたことがある。彼女は続けた。そのスーツがちゃんと着られるか心配だ。去年はしまっておいたスーツが着られず、新調したのだと。着られないというのは、サイズアウトの事。とはいえ成長期の子供ではないのだから、単に太ったという事なのだ。体型変化はある程度仕方のないことだけれど、そんなに毎年去年のものが着られなくなるだろうか。続けて彼女は言った。「直近だと次の木曜に着ないといけないんだけど、まだ試着してないんだよね。」
試着も何も、自分の服なのに。そうは思ったが、それはさておき、今日は土曜。木曜に必要な服をまだ試していないというのはなんなのか。万一着られないとなったら、新しいものを買いに行くにも日曜の方が良いだろうし、平日の仕事終わりに探しに行くのも大変だろう。「今晩こそは試着しようとは思ってるんだけど。」もし私が彼女の立場ならいてもたってもいられない。スーツを着る日がわかった時点で、即、手持ちのスーツが着られるか試していると思う。さすがだ。大物だな。私は、もし試着してサイズが合わなかったら明日買いに行くのかと尋ねた。すると、「その時は下着でごまかそうかなー。」と返って来た。補正下着というほどではないが、おなかをしっかり押さえるガードルのようなショーツで乗り切るのだそうだ。ガードル程度で抑えられるのか?私は週に一度彼女と顔を合わせているが、いつごろからか、急激に大きくなったのに気づいていた。そしてすごく気になっていた。そもそもその日だって、彼女はコンビニで買ったエクレアを食べながら待ち合わせの場所にやってきた。ある意味すごい。というかすごいとしか言いようがない。来週彼女に会うのが楽しみだ。